SSブログ

東芝ラヂヲ TY-SPR1 を修理する

フリー・マーケットで購入した東芝ラヂヲ TY-SPR1はこれ
DSCN7047

売り主との交渉が奇異だった、別のラヂヲと合計二つで

「いくらですか?」
「800円」
「え?一個?二個で?」
「二個で800円」
「今、電池入れて確認して良いですか?」
「動いたら高くなります」
「え?」
「今の状態で800円です」
「うーん・・・、判りました買います」

何が奇異かと言うと動くかダメか判らないから800円なのに
お客に確認させて動いたらもっと高くするという理論は
洋服を買うときに試着すると高くなる、という事と同じ理論で

論理破綻しているのです、ただ大きな違いはフリー・マーケット
では状態がどうかは全く確認されずただのモノとして売っているのです
どう使おうが客の勝手で発火しようが怪我しようがそんなもん
関繋無いのです、だから領収書も発行しないしだから税務申告

しているかどうかも不明です、そもそも純粋なフリー・マーケット
は素人が行うものですが大井競馬場のフリー・マーケットでは
何十年も同じ面々が店を出しています素人とは言い難くプロです

東京都公安委員会古物商許可も持って居るか持って居ないかスラ
判りません持って居れば掲示する義務が有ります、だから脱税の
温床だと私は思っています日に何十万と売る業者を知っています。

さて、本題に戻りましょう。

結論から言えば二つとも動かない、壊れていました、正確に
言うと一個は半分壊れていました、ここで修理したラヂヲはAM/FM
の2バンド受信型なのですがスイッチが不良で AM が受信出来ずいつも
FMだけなんです、これなら直せると思いました。

早速分解です

DSCN7050

DSCN7051

このスイッチが壊れています↓

DSCN7052

うん? 半田してないぞ? 六本足の内の一本が未半田だ
天下の東芝がなんで?これが原因?↓

DSCN7056

スイッチを外さなければなりませんので特殊な半田を使います
低温で溶けている時間がとても長いのです↓

DSCN7079

スイッチ、2回路2トランスファー型ですね、外れました↓

DSCN7057

DSCN7058

スイッチの導通テストをしたところ、2トランスファーの片方の
AM側の導通が有りませんでした、バラしました↓

DSCN7060

DSCN7061

ははぁーん・・・やっぱりね、バネがヘタって平に成って居る様子が
判ります、2回路の実際に使用される側のスイッチ・バネがダメです↓

DSCN7062

材質は 燐青銅 又は同部類のバネ材のハズです、二つの場所を
入れ替えて平では無い方のバネに換えます、序でなので接点保護材
のケイグを塗布しました、接点も磨きました↓

DSCN7063

DSCN7064

元通りに組み立てました↓

DSCN7065

基板の半田を除去しアルコールで洗浄します↓

DSCN7066

半田付けはアルミットを使いました、鉛フリーとか此処では関繋無し
信頼性が有ります↓

DSCN7067

スイッチを基板に実装しました↓

DSCN7070

ここで仮の動作確認を行います 
AM/FM 切り替えられるように成りました↓

DSCN7068

DSCN7069

組立を元に戻します、爪を折らない様に慎重に・・・↓

DSCN7071

DSCN7072

完成です↓
FM J-Wave  イアフォンがアンテナ代わりなので受信はノイズ交じり↓

DSCN7076

当該スイッチをAMに切り替えます↓

DSCN7077

ちゃんと受信しました、修理完了、経過時間90分。↓

DSCN7075

取扱説明書は未だネットに見つかります、値段ですが
定価で7,000円ぐらい、中古で2,000~3,000円ぐらい
まぁ800円でも安かったから結果オーライ。

仕事が暇なときはこうした修理をやっていると腕が鈍りませんね
昔、ランドセルの業者が暇なときに古いランドセルを壊して
ミニ・ランドセルに造り替える事をして居ましたね、それと
同じです。














nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。